ほうれん草の旬は冬です

 

栄養タップリのほうれん草は人気の野菜です。そのためほうれん草は全国各地で栽培され、いろいろな品種が地域を変えながら収穫されており、その結果、通年市場に出回っています。

 

ただし、本来の旬は11~1月の冬であり、この時期のほうれん草が色も濃くて栄養分も多く、甘味があって美味しいのです。

 

ほうれん草の品種について、普段あまり気にすることが無いと思いますが、実は微妙に違うものもあります。基本的には東洋種と西洋種に分かれます。東洋種の方が葉の切れ込みが深くてとがった形をしています。味はアクが少ないのでお浸しにしても美味しく食べられます。

 

西洋種の葉は切れ込みがなくて、やや丸みを帯びています。こちらの方が少し厚みがありますが、あくが強いので、ソテーなどして肉料理などの付け合せに使われます。実際に市場に出回っているものは、殆どがこれらの交雑種で、つまり両方のいい点を残しています。

 

また、寒じめちぢみほうれん草という主に関東の冬に露地栽培されているものもあります。サラダほうれん草というのは、アクを更に少なくなるように改良したもので、生でおいしく食べられます。赤軸、赤茎のサラダホウレンソウなど種苗会社から種が販売されています。

 

選ぶポイントは、葉の緑色が濃くて鮮やかな点です。シャキッとしていて厚みがあるものを選びましょう。根の付け根部分はふっくらとしている方が甘味があるようです。

 

保存での注意点は、ほうれん草は乾燥に弱いということで、濡れた新聞紙など包んで袋に入れ、冷蔵庫の野菜庫で保存するようにしてください。